令和2年度以降の活動紹介
埼玉県災害時石綿モニタリング訓練 参加報告書
2023年7月14日
(一社)神奈川県環境計量協議会
防災協定推進部会長 白石 辰徳
1.概要
名称:令和5年度災害時石綿モニタリングに関する訓練
日時:令和5年5月22日(月)13:00~16:00
会場:埼玉県環境科学国際センター
参加者:49名うち神環協4名(理事2名含む)
2.訓練内容
測定地点:埼玉県環境科学国際センター敷地
測定箇所:埼玉県大気環境課が県環境科学国際センターの助言を得て選定
測定者:埼玉県環境計量協議会様の合意書で定める協力事業者・団体11社 県環境科学国際センター
捕集条件:アスベストモニタリングマニュアル(令和4年3月 環境省)に準拠する。
捕集時間:2時間及び1時間(測定者を2班に分けて実施)
計数する視野数:100
3.講義
・過去の訓練(測定結果)の講評:環境科学国際センター 大気環境担当部長 佐坂公規氏
「R4年度訓練の総括と今後の展望」として、過去の訓練や前年度の結果から、季節間の傾向や視野数を変えることによる影響などについて、推察される事項の説明があった。
・県における石綿の法令規制について説明:埼玉県 環境部 大気環境課 規制・化学物質担当 高尾祐太氏
「埼玉県の石綿法令規制について」と題し、解体等工事による石綿飛散防止について、埼玉県の業務や特定粉じん排出等作業の事例などの説明があった。
・モニタリングに係る測定機器の説明:株式会社環境総合研究所 寺山雄一氏、菅原 満氏
モニタリング装置の説明を行い、埼玉県関係部局(環境管理事務所)や権限委譲市の担当の方々も装置の構成などを見学しながら、測定者から注意点などの説明を受けた。
4.所感
・訓練の回数を重ねることで、災害協定への意識が浸透していると感じた。また、データについても採取方法や、地点の決定方法などに活用できると考えられる。実際に災害が起こった場合、協力可能事業者への迅速な連絡が必要であり、そのための体制づくりが神環協としては課題となっている。また、協力可能事業者への連絡後、被災地測定場所までの往復路や測定場所の状況などを想定しながら、訓練を実施することも今後必要であると感じた。
以上
神環協ニュースR5年度総会
令和5年度の一般社団法人神奈川県環境計量協議会総会が行われました。コロナの影響が残る可能性があるとの判断で、総会はウェブ形式を採用。理事役員は、労働プラザにて審議運営を行いました。
令和4年度の主な活動としては、技術部会では事例発表会、埼玉県環境計量協議会との共同実験、神奈川県環境科学センター様のご協力による外部精度管理の各実施。業務部会では、一般さ団法人化後の他県単との交流、情報収集、最低制限価格制度導入の働きかけ、神環協のPR等の各実施。広報部会では、神環協ホームページの拡充、神環協ニュースの政策を実施。企画部会では親睦活動の秋季ゴルフ大会を実施しました。
また、防災協定推進部会では、行政との災害時協定に関する協議、情報交換、アンケート作成等の活動を行いました。
また、R5年5月現在、神環協は現在正会員43会員、賛助会員12会員の合計55機関で構成されています。
R5年度事業の方針として、梶田会長からは、社会的に信頼され継続的に発展できる団体になるため、「技術力の神環協」を目指し、分析技術力及び精度の向上、適正価格での受注に向けた活動に取り組むと力強く明言されました。
最後に、公務多忙の中、神奈川県環境農政局環境部大気水質課長の関様より、ご来賓のお言葉も賜りました。
1976年発足。分析測定技術の向上と会員相互の親和協調により分析測定事業の正しい発展を計る環境のエキスパートです