令和元年度の活動紹介

令和2年2月17日に首都圏環境計量協議会連絡会(東京、埼玉、千葉、神奈川)の主催で
合同研修会が行われました。
この研修会には首都圏環境計量協議会連絡会にとどまらず、
全国より愛知、大阪、長野、福岡、福島、北海道及び堺市、横浜市と合わせて12の協議会の幹部が一堂に会しました。
また、ゲストとして日環境協の松村会長と首都圏8都県市の行政の皆様にもご参加を頂きました。
第1部「自治体との協定事例と実施状況について」
1)自治体との協定とその課題について
(一社)埼玉県環境計量協議会 野口様
2)締結事例についての報告
締結県単協議会より発表
(一社)愛知県環境測定分析協会
(一社)神奈川県環境計量協議会
3)優良事例と課題についての意見交換
第2部「県単相互応援協定について」
1)県単相互応援協定の意義と役割について
(一社)埼玉県環境計量協議会 野口様
2)県単相互協定の課題と今後の展望に向けた意見交換
第3部「適正価格について」
1)最低制限価格制度の動向について
横浜市環境技術協議会 増田様
2)意見交換


上記の内容で研修が行われ、環境計量証明事業の役目や、その業界団体としての意義、
そして防災協定の運用に向けての課題や訓練等の取り組み事例など各県単協議会からの
報告と共有が活発に行われました。
また、行政の皆様からも行政側の考え方や実情などについてもお話を頂き、貴重な意見交換の場となりました。
4時間におよぶ濃密な研修の後は、ともに環境をまもる業界の仲間として懇親会を行い親睦を深めました。

第11回分析技術ミーティング
令和元年11月1日(金)ホテル横浜ガーデンに於きまして第11回分析技術ミーティングを開催いたしました。会員の皆様、ご来賓、メーカー様を含めて56名と大勢の方にご参加いただきました。
第一部では、株式会社島津製作所 グローバルアプリケーション開発センターのGC・GCMSのグループマネージャー 和田豊仁先生をお招きしてご講演をいただきました。
演題は『大きな声では言えない分析プチ情報』ということで、和田先生が実際の現場でご経験された様々な失敗から学ばれた分析のコツやオートメーション化による課題、メンテナンス対応の問題など、分析実務者にとって重要かつ身近な内容で、大変興味深いものでした。特に印象的な内容として、分析機器のインサートなどの交換について、「触るのが怖い」という分析者が多いこと、また、大きな課題として「技術継承」について取り上げられ、技術を伝える人がいないこと及び伝える時間がないことが主な理由で、これらはどこの組織でも抱えている課題として、改めて今後の技術維持向上について考えさせられました。

第二部では、5つのテーマでグループ単位に集まり、情報交換を行いました。
各グループのテーマは、サンプリング及び生活環境項目、機器分析(GC・悪臭)、機器分析(LC・IC)、機器分析(ICP・原子吸光)、機器分析(吸光光度法・連続流れ分析)で、メーカー技術の方々を交えて、日常業務の問題や疑問について意見交換を行いました。
途中休憩をはさみ、希望される方は他のテーマへの移動もありましたので、多くの情報交換を行っていただいたものと思います。

第三部では、ホテルの別の会場に移動して情報交換会を行いました。
第二部では時間が足りなかったグループも多くあり、情報交換会ではさらに活発な意見交換が行われていました。
分析技術ミーティングは皆様のご協力のおかげで、神環協の恒例イベントとして定着してきました。今後はさらに課員の方々に役立つ内容としたいと考えていますので、引き続き皆様のご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
また、ご意見がございましたらお気軽に神環協事務局までご連絡をお願いいたします。

令和元年度 相模湾海域水質調査 船上研修会(第19回)
令和元年9月20日(金)江ノ島沖参加人数15名にて神環協船上研修会を開催致しました。
今年は、まず梶田会長のあいさつに始まり、参加者同士の交流を図るための自己紹介、
㈱アクアパルス様の講師2名による採水機材等の説明の後、ヨット(やまゆり)に全員で乗り込みました。
救命胴衣着用後、沖へ出て採水器他の使用方法を参加者全員体験しました。また、オリンピックを来年に控えていることもあり、クルーの方からヨット競技などのいろいろなお話を聞くことができました。

午前中の船上研修を終え、昼食・休憩をはさみました。午後は江の島から茅ヶ崎の烏帽子岩方面へエンジンを止めクルージングです。天気は良く、微風で波も静かでしたので、最高のクルージングになりました。会議室に戻った後、質疑応答をグループごとに行い、最後には名刺交換をして交流を深めました。
今回もたくさんの方に来ていただき、ありがとうございました。次回はより多くの方にご参加頂けるようお願いいたします。


令和元年度 地曳網大会・ビーチクリーン・BBQ
令和最初の地曳網大会は7月20日に堀川網にて開催いたしました。昨年は台風の影響で中止になってしまいました。今年こそは大量をと期待していたのですが今年も昨年同様台風の影響が残ってしまいました。天気は最高に良かったものの船が浜から出向できない状態で今回も地曳網は出来ずビーチクリーンとバーベキューのみの開催になりました。参加人数は大人75人、子供25人とにぎやかな会になりました。

ビーチクリーンでは最近話題のプラスチックゴミを中心としたゴミを20分くらいかけて拾い集めその後コミュニケーションとしてバーベキュー!気候も非常によくビーチフラッグ、スイカ割り、ビンゴゲームなどを楽しみながら親睦を深め気持ちよく終わることが出来ました。

最後に参加して頂いた会員の皆様ありがとうございました。来年こそは地曳網が出来ることを祈り、またさらに多くの会員様が参加して頂ける事を期待しております。

第2回横浜セミナーを開催しました
令和元年7月26日(金)、ホテル横浜ガーデンにおいて公益社団法人日本分析化学会関東支部主催、一般社団法人神奈川県環境計量協議会の共催で『横浜セミナー』を開催致しました。
学術団体との共催は2回目を迎え、約50名と多くの方々が参加されました。
講演内容も私たちが日常活用しているGCやLC等機器分析における基礎的な理論、食の安全を担保するために行われている水産食品分析の紹介、マイクロプラスチックからPCBを調査した事例など身近なテーマから大きな環境問題と非常に幅広い内容で興味深いものばかりでした。また、環境測定用センサの開発や超分子複合体による分析試薬の開発など、最新技術に触れることで非常に刺激を受けました。
神環協からは技術部会で実施している外部精度管理での統計的手法の紹介、土壌分析関連の試験方法改正やJIS改正の解説など、私たちの日常分析業務に直結した内容の講演でした。また、セミナーでは展示会場を併設して協賛企業9社がブースを設け、新商品の紹介や技術情報を提供して頂きました。

セミナー終了後は情報交換会が開催されました。専門分野は異なりますが、化学という共通用語での情報交換が活発に行われ、盛況のうちに閉幕を迎えることができました。知見を広げる良い交流ができたものと思います。
神環協ではこれからも会員の皆様全体の技術力向上に寄与していきます。次回の開催に向けて活動を進めていきますので、皆様も是非ご参加ください。

令和元年7月26日開催 横浜セミナー プログラム(敬称略)
開会の辞
(横浜薬科大学) 望月直樹
1.「現場の分析に役立つガスクロマトグラフィーの理論と原理」
((公社)日本分析化学会 GC研究懇談会 副委員長) 前田恒昭
2.「LC及びLC/MSの基礎と応用」
(横浜薬科大学) 望月直樹
3.「環境分析に関する法令の動向について」
(㈱オオスミ) 管 雅英
4. 協賛企業プレゼンテーション(9社)
5.「神環協における外部精度管理の統計的手法」
((株)総合環境分析) 大塚克弘
6.「マイクロデバイスを用いた環境測定用センサ」
(NTT 物性科学基礎研究所) 上野祐子
7.「役に立つ!? LC,LC-MSの理屈」
(㈱島津製作所) 村田英明
8.「水産食品の分析実務」
((一財)日本食品検査) 橘田 規
9.「神奈川県沿岸に漂着するマイクロプラスチック」
(神奈川県環境科学センター) 池貝隆宏
10.「支部長講演:ナノ空間包接場に基づく超分子分析試薬の開発」
((公社)日本分析化学会関東支部支部長 上智大学) 早下隆士
閉会の辞
((一社)神奈川県環境計量協議会 会長) 梶田哲弘
令和元年度 首都圏環協連新人研修会
令和になって初めての首都圏環協連(東京・千葉・埼玉・神奈川)の新人研修会が日環協共催で令和元年6月19日(水)に開催されました。
日環協本部(東京都葛西)会議室の会場に神環協から26名の新人の参加があり、首都圏4都県合計では76名の環境計量証明業の新人たちが共に学び合いました。
10時から受付が始まり、講義の内容は下記の通り。
講義1『労働安全衛生について』(10:45~12:00)
講師;中央労働災害防止協会・東京安全衛生教育センター 大山 喜彦 様
昼食(12:00~13:00) 美味しいお弁当とお茶を提供。
講義2『環境計量の仕事とは』 (13:00~14:30)
講師;小池技術士事務所 小池 満 様
講義3『精度良い測定のために』(14:45~16:15)
講師;村井技術士事務所 村井 幸男 様
各社の期待の若手が環境分析の仕事について一生懸命に学びました。
各講義を受講した後は、修了書の授与式。
各県単の会長より修了書を受け取り、その後、上階の懇親会場へ移動。
1日共に学んだ環境分析業界の同期同士で、名刺交換会をおこないました。
皆さん積極的に親睦を深めている様子で大変盛り上がった懇親の場となりました。
今後、快適な環境をまもる我々の環境計量証明業界で活躍して頂くことが楽しみです。

第44回通常総会・特別講演会
令和元年5月29日、ホテル横浜ガーデンにおいて第44回通常総会・特別講演会を開催しました。
○第一部 通常総会
梶田会長の挨拶の後、神奈川県計量検定所 立石所長、神奈川県環境科学センター 小林所長、神奈川県環境農政局環境部大気水質課 加藤課長 の来賓の御三方より祝辞を頂きました。
議案では、平成30年度の事業報告・収支報告に続いて、令和元年度の事業計画・予算についても満場一致で承認されました。
総会には、会員27事業所56名、来賓5名が参加しました。
昨年度の総会以降、ユーロフィン日本環境株式会社(平成31年2月1日入会)が正会員として入会されました。
現在の会員数は、正会員49社、賛助会員13社となっています。第44回通常総会は滞りなくお開きとなりました。

○第二部 特別講演会
世界トライアスロンシリーズ横浜大会組織委員会 環境部会長 石井 彰様より
『大切な横浜の海』(海域環境の保全と再生に向けて)とのテーマで貴重なお話をいただきました。

○第三部 情報交換会
和やかな雰囲気の中、有意義な情報交換と親睦の深まる時間となりました。
1976年発足。分析測定技術の向上と会員相互の親和協調により分析測定事業の正しい発展を計る環境のエキスパートです